2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

[book]番匠 番匠 (ものと人間の文化史 5) 地味な本だが興味深い話がいっぱいあっておもしろかった。 近世以前の建築のデザインを決める割合は施主より大工のほうがずっと大きかったみたい。 工事をめぐる争いが、技術や工費によるものではなく、権威や継続性…

現役のかやぶき職人

74歳。この道57年のベテランということは、1949年に17歳で弟子入りしたのかな。独立したのかな。戦後まもなくだが、まだまだ屋根屋になるということが職業選択としてあったということかな。 小さな門の屋根だけだが、つくりはけっこう本格的。藁や茅を使い分…

ドリームハウス 意匠としての民家

TV東京の番組。千葉に民家風の家をたてるという話。最近民家関係の本を読んでいることもあって、実に興味深く見た。たった2時間の番組であることが惜しい。 まず、民家風の家を建てたい、と願う施主とそれに応える建築家と工務店。 民家風とはあくまでも意…

daiwa house "xevo"

今朝の朝刊の全面広告で見てびっくりしたのでWebサイトも見てみた。ハウスメーカーの商魂のたくましさを改めて感じる。流行りとみるや、なんでも貪欲にとりいれる。耐震、断熱などはあたりまえで、建築家ブーム?の影響か、建築家の専売特許のようだった言葉…

家を建てる契機

私の目下の関心は「ひとが家をたてるときに自分の好みを反映させられるようになったのはいつか、それはどのように可能になっていったのか、そしてそれはどのような家をうみだしてきたのか」というようなこと。 そうすると、ひとはどういうときに家をたてるの…

沖縄の住宅双六

「本家がしっかりしたヌキヤでも分家は最初はアナヤ(掘立小屋)。経済力がつくとキタヤさらにヌキヤに建て替えた」 アナヤは村人の共同作業のみで立てられ、それもたいていは1日で木の切り出しから建てあげまで終わらせる。 キタヤは一部に大工の仕事、残…

[book]日本列島民家史 日本列島民家史―技術の発達と地方色の成立 (住まい学大系) 書名等 :日本列島民家史−技術の発達と地方色の成立− 著者名等 :宮澤 智士 著 叢書 :住まい学大系 22 出版者等 :住まいの図書館出版局 1989 形態 : 00018cm 2…