演歌の女王
とうとう最後まで見てしまった。私の予想は外れたが。
ほとんどの人は大河内ひまわりにはげまされて幸せになり、そのことでひまわり自身も幸せになるという、まあ、ハッピーエンド。
幸せは身の周りにあるのだ、しっかりしなさい、ということか。
いい加減な設定ばかりでくだらないのは、そういう番組だからしかたないのだが、ひとつだけネタにマジレスカコワルイしておこう。
このドラマでは多くの人にひまわりの思いが通じたのだが、通じなかった人もいる。父親とか。他人には他人の事情があるのだと、それはしかたないのだと。ふむ。それはよい。しかし、ヒトシのお母さんは?
結局自殺させてしまった。いくらなんでもあれはヒドイ。認知症の初期症状が出ただけで過度におびえ、「なにもわからなくなるのは嫌なの」と言って死んでしまい、「そんなおかあちゃんを見るのはいやだ」といって死なせてしまう。認知症の人には人格が認められないと言うに等しい。激しい差別だ。
残念ながらこういう認識の人が世間に多いことは事実かもしれないし、テレビがそれをこっそりと増幅しているのは明らかなのだが。
介護なんてカネがかかるだけでやってられないから、みんなどんどん死んでくれというメッセージなのか?