今朝の読売新聞の記事
日塔和彦「茅葺き事情 欧州に学ぶ」
・欧州では茅葺きが盛んでオランダでは毎年2000棟が新築される
・上流階級にとってステータスシンボルとなっている
・政府が職人育成を充実させている
・工法の改良により経費が半分になった
・材料の葦は中欧、東欧で大量生産されている
だそうだ。伝統技術の保存と新技術の開発を両立させなければならない、と結んでいる。
これを悪趣味とみるか、結構なことだとみるか。判断がつきかねる。

日塔和彦で検索してみると精力的に茅葺きの保存や修復の活動に携わっている方のようだ。

[book]東大生に語った韓国史
東大生に語った韓国史
たまたま図書館で手にとり、おもしろそうなのでつい読んでしまった。
日本による韓国併合を弁護する「韓国の近代化をしてあげた」という考えを徹底批判した本。韓国ではベストセラーになったそうだ。
ポイントは
韓国併合にいたる諸条約は法的に見て問題が多く、法的に成立していない。
・近代化の努力は韓国自身がおこなってきており、日本による統治がなくても達成可能。というより、自力近代化の機会を日本に奪われたと言える。
・韓国が劣っていた、貧しくて不潔だったというイメージは日本の行為を正当化するためにことさらに強調され、流布された。
これらの主張が歴史的に、学問的にどの程度のものなのかは専門学者の研究をまたねばならぬのだろうが、この本がかなり売れたということと、現代の問題意識を過去へ投影したものが歴史だとするならば、韓国においてはこれらの主張こそが歴史の真実であると認識されていると思っていたほうがいいのかも。北朝鮮をめぐる話題を考えるときにも覚えていたほうがよさそう。

[book]韓国の高校歴史教科書
韓国の高校歴史教科書 (世界の教科書シリーズ)
ついでに読んでみた。日本のことをひどく書いているのかと思ったらそうでもなかった。それよりも、実に複雑な政治史を持った国なのだということを再認識。
現代史の記述がおざなりでいささか怪しいのはどの国でもいっしょなのかな。