カセットテープ発掘シリーズ

NHKFMサウンドストリート
の80年代の録音もすこし出てきた。
月曜から金曜まで、佐野元春坂本龍一、甲斐義弘、山下達郎渋谷陽一という今となっては考えられないほどの豪華メンバーがDJをしていたのだった。

インディーズとメジャー
いろいろ聞いているうちに、だんだん思い出してきた。
自分が当時インディーズと呼ばれていたバンドに興味をもちはじめたのが1983,84年ごろだったと思う。
しかし、当時すでに「遅れてきた」という意識を持ってラジオを聞いていたはずだ。
マスメディアからインディーズとか呼ばれる前に自主制作盤をつくりせっせとライブと口コミで活動をしていたバンドがいろいろあったのだ。
今や作家としての位置を確立した町田康も当時は町田町蔵という名前でパンクバンドを率いていたような。ほかにも無数のバンドがあったのだ。
そういった活動がマスメディアにのるようになってから、私はその存在を知ったのだった。
「こんなのはもう本当のインディーズじゃない」とか、「そもそもインディーズという言葉が恥ずかしい」みたいな言い分も意識しつつ、ラジオで聞くということになんとなく引け目を感じつつ、それまで聞いたことのないようなヘンな音楽にふれるのが楽しかった。

デモテープ特集、ビックリ水族館

DX7 シンセサイザー

イカすバンド天国

メジャーによるインディーズの取り込み

洗練、バブル

メガヒットの時代

作り手と受けての分化、作る技術の大衆化

ネットの時代

なんて、キーワードだけ並べれば、この2,30年のポップ音楽シーンのたどってきたストーリーとなる。(ホントか?)