さくら

近所にきれいな木がある。秋には美しい紅葉。そして春には桃色の花。全体の姿形もとてもよい。公園の桜よりずいぶん遅れて咲いたので、桜ではない別の木なのかと思っていた。
しかし、近寄って花を見たり、樹皮の様子を見るとやはり桜の一種なんだろうなと。
いったいなんという桜なのか、図鑑を見たりネットで調べたりしていたのだが結局わからずじまい。
でも、庭木の世界も深いんだなあということがすこしわかったのが収穫。「人間」というヒトがいないように、「さくら」という木もないのね。
あれはきっとどこかの達人がさくらを素材にしてつくった作品なんだろう。