新建築 6月号

たまたま、図書館で読む。
丹下を見たあとだけに、やはり、時代は移っているのだよなあと思った。
なんだか、今月号は、あんまり新建築っぽくないような気もした。
巻頭に大野英敏の都市計画FIBRECITY2050
FIBERCITY
なるものが紹介されている。
丹下の東京湾の計画とは正反対とはいわないかもしれないが、ベクトルがもう、ぜんぜん違う。
新日曜美術館のおわり近く、丹下自身の語りで、「なにもなかった日本がどんどん豊かになってゆく、よくぞそういう時代にたちあえた。有意義な仕事をいっぱいさせてもらえた。」みたいな言葉が紹介されていた。
丹下はそういう時代に輝いた人だ。対して、今という時代は「どうも、これからの時代は縮小均衡解を求めなきゃならん」みたいな気分がかなり共有されている。
しかし、大野論文でも指摘されているように、東京圏だけは拡大で、あくまで景気良くいこうやという勢力も強い(、というかそってのほうが多数派なんじゃないの?)
私の勝手なイメージでは新建築は多数派のほうだったのだが、違うのかな。まあ、いいや。